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新、何が「事実」か Ⅰ

ここで「事実」というのは従来からの哲学での用法ではなく、
辞書にある一般的な用法による「事実」のことである。
大辞泉には「事実」とは、実際に起こった事柄、現実に存在する事柄、とある。
哲学と言えども、この現実の世界を離れてはあり得ない。

だから哲学は、実際に起こった事柄や、
現実に存在する事柄についてのことでなければ意味がない。
誰れがどう言ってるかではなく、現実はどうなっているかなのである。
ただ、事実を書けばいいのである。

そこでまず、何が「事実」と言えるのかを予め検討しておきたい。
①いかなる「事実」も感覚器官で感じて心で受け止めて初めて認識できるものである。
②「このリンゴは美味しい」という判断も、
感覚器官で感じて心で受け止めて初めて「美味しい」と感じるものである。
この①②二つにどれほどの差があるのだろうか。

「このリンゴは美味しい」という判断は価値判断で、
哲学的には「事実」とされないことが多い。
その理由は人によって判断が異なるからである。

しかし、それだけで「事実」としないのは問題がある。
なぜなら、実際にその人は「美味しい」と思ったのであり、
まさに「実際に起こった事柄」である。それは「事実」なのである。

ただ、こうした価値観を科学的な議論の場に持ち込むと、
人によって判断が異なって議論が複雑になる。
だから科学的な議論の場では価値判断は除外されるのであって、
このことは価値判断を「事実」ではないと言っているのではないのである。


新、何が「事実」かⅡへつづく、
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