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目的 Ⅰ(新版)

「目的」を持った生物、それについて何か一言だけ言うとしたら
「細胞」が最小の単位だということである。

その細胞を構成している重要なものとして遺伝子がある。
今この遺伝子は病気の治療などの話題でニュースになることが多いが、
この遺伝子は細胞の部品ではあるが生物とは言えないのである。

他に「ウイルス」というよく話に登場する物質もあるが、
これは完全な細胞ではなく、よく生物かどうかで問題になる。
その点では「菌」は細胞でできていて生物なんだそうだ。

この細胞以外でもある種の蛋白質(酵素)なども重要な働きをしているようである。
この酵素の働きは化学的には「触媒」という作用だそうで、
もうこれは化学などの分野になってしまう。

しかし、この遺伝子とか酵素とかウイルスの振る舞いを見ていると
まるで生物のように目的を持って動いているように見える。

その動きに「目的」があるかどうかは、
観察して「生命を維持しようとする行為」が見られるかである程度判断できる。

なぜ、生命を維持しようとする行為が「目的」と言えるのか。
果たして、遺伝子とか酵素とかウイルスの振る舞いに
生命を維持しようとする行為は感じられるかが問題である。

生命を維持しようとする行為は端的に言えば生きようとする行為である。
そしてその行為が「目的」に集約されると言えるかどうかである。
欲望を果たすことが最終的には「目的」となっているのであるが、
その欲望こそが生命を維持するものなのである。


オートポイエーシス(自己生産)という理論がある。
そこでは自分が自分をつくることが生物であることの特徴とされている。
「例えば、生物であれば細胞や器官を生み出すように、
自己が自己の構成素を生産することである。
生物ではないもの、例えば、機械は部品などの構成素を生産しない。
一方、生きものは、その構成素である細胞を生産し続けることによって生き続け、
細胞を生産できなくなれば死に至る。」
「つまり、自己生産システムが存続するためにはその自己生産過程、
つまり自らの構成素を生産することが要件となる。
自己生産は生命現象だけでなく、社会現象や経済現象にも該当する過程である。」
(國學院大學 経済学部 小木曽道夫のページより)


このオートポイエーシスでは生物の意思にまで立ち入った記述はなく、
「目的」が自己生産に必要かどうかは、生物学としては必要がないのかもしれないが、
人間の「意思」を考えるときには必要なものとなる。


目的 Ⅱ↓へつづく、

https://shachihoko7.blog.fc2.com/blog-entry-1459.html

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コメント

非公開コメント

No title

>観察して「生命を維持しようとする行為」が見られるかである程度判断できる。

あらゆるものに現状を維持しようとする行為、ホメオスタシスがあるからです。

No title

> 易坊さん、
「あらゆるもの」ですか、道端の石ころにどんな目的があるのでしょう??。

No title

目的を条件とするなら、あらゆるものが生命といえます。
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カテゴリーは哲学のつもりですが、過去の哲学の知識など持ち合わせていません。
普通の人の考えを大切にしたいのです。
ときどき、音楽でストレスを解消しています。

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