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我がまま・自分に正直・素直 3

人間の心というのは複雑で、どう発言するか、どう行動するか、
その判断をする心の動きも一通りではありません。

この世界で一人で生活するのであれば、欲望のままに行動すればいいのですが、
社会の中で生活するためには、他人とのかかわりは避けられません。
欲望と欲望がぶつかり合い、いつでも自分の欲望が通るとは限りません。

また他人の協力なしに生きるのも、大変難しいものです。
自給自足で生きると言っても、野菜の苗や種は他人から買わなければなりません。
となれば、当然他人との協調が必要になってきます。

他人との良好な関係は、快適に生活にはかかせないものです。
だから、他人を気遣い、他人とのトラブルはできるだけさけたいものです。
自分の欲望を抑えてでも、それを選ばなければならないこともあります。


自分には欲望もありますが、他人と仲良くしたいという思いもあります。
そのどちらも自分であることには違いがありません。
よって「自分に正直」とは、他人と仲良くするためのウソも「自分に正直」ということになります。
こうなってくると、ことさらに「自分に正直」という意味もなくなってきます。

「我がまま」「自分に正直」「素直」という言葉の使い分けも、あまり意味がないように思えますが、
これは他人からみた場合の使い分けと考えた方が良いように思います。


「自分に正直」と言う言葉は、たいていの場合よい意味に使われますが、
良いか悪いかに関しては、中立的な言葉ではないかと思います。
むしろ他人との関係のバランスが大切なのではないでしょうか。
自分の欲望に偏ってしまうと「我がまま」と言われて、悪い言葉になってしまいます。


(完)

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我がまま・自分に正直・素直 2

我がまま・自分に正直・素直、これら三つの言葉は
「自分の心のままに従う」という共通性がありますが、
受ける印象は随分違いますね。

実際の使われ方も異なっています。
例えば「自分に正直に生きなさい」と親が子供に教えたとしても、
決して「我がままに生きなさい」とは教えていないはずです。

今、ケーキが一個あったとして、三人の子供が正直に気持ちを言ったとしたら、
誰もが「欲しい」と言うでしょう。
でも、そのままでは喧嘩になります。

「自分に正直に生きなさい」と教えた親は、
このような場面でも「自分に正直」に譲ってはいけない、
つまり「我がままにしなさい」と教えたのではないと思います。

三分の一ずつに切って分けるとか、ジャンケンで決めるとか、
そういう方法を否定はしていないと思います。
つまり、本当は一個丸々ケーキが欲しいというのが正直な気持ちなのに、
三分の一でもいい、ジャンケンで負けてもいい、と正直でないことも認めているのです。

それではどういう不正直がいけないのでしょうか。
多分この場合「欲しくない」と言うことが「自分に正直でない生き方」になるのでしょう。
「本当は欲しいくせに、正直に言えよ」なんて言われそうですね。

しかしもし「みんなに譲るわ」と言ったらどうでしょうね。
これは「正直な気持ち」と言えそうに思います。
「悪いけど貰っとくわ」と二分の一ずつに分けられそうですね。

「欲しくない」という人の心理を読むと、
他の二人に譲るということですが、本当は欲しくても「欲しくない」と言った方が
他の二人に負担がない、という思いがあるものと思われます。
したがって「欲しくない」というのは確かに不正直ですが、
二人に負担を掛けずに譲りたい、というのはある意味正直な気持ちではないでしょうか。


このように考えてくると、何が正直なのかというのも、分からなくなってきます。


(つづく)

我がまま・自分に正直・素直

我がまま・自分に正直・素直、この三つの言葉は同じ根を持っています。

「我がまま」を広辞苑で引くと、
①、自分の思うままにすること、
②、相手や周囲の事情をかえりみず、自分勝手にすること、

「自分に正直」の「正直」を広辞苑で引くと、
①、心が正しく素直なこと、
とありますので「自分に正直」ということは、
自分の心を正しいと信じて、その考えに従うこと、

「素直」を広辞苑で引くと、
①、飾り気なくありのままなこと、

とあります。
この三つの言葉はどれも多義な言葉ですので、他にも意味がありますが、
これからの議論に関係のある「自分の心の有り様」という点に限って引用しました。

これら三つの言葉に共通しているのは、自分の心のままに従う、という点です。
違うところは「我がまま」には「相手や周囲の事情をかえりみない」という点が加わることです。


「相手や周囲の事情をかえりみない」というのは、
他人の希望より自分の欲望を優先することで、
協調性を欠き、社会の秩序を乱す原因にもなります。

それでは「自分に正直」や「素直」はどうでしょう。
「相手や周囲の事情をかえりみない」ことはないのでしょうか。
「自分の心を正しいと信じる」ということは、
「他人の心は間違っている」と思うことではないでしょうか。

「飾り気なくありのまま」というのも、自分の心のありのまま、ということですから、
やはり他人の心をおろそかにしていることではないでしょうか。

そう考えてみると、この三つの言葉の根は同じだと思うのです。


(つづく)

プロフィール

極楽トンビ

Author:極楽トンビ
カテゴリーは哲学のつもりですが、過去の哲学の知識など持ち合わせていません。
普通の人の考えを大切にしたいのです。
ときどき、音楽でストレスを解消しています。

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