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人間に何ができるか

哲学者というのはよく言えば好奇心が強く、あらゆる疑問に答えを求めます。
しかし、人間にできることには限界があるように思います。
人間に出来ることは、感覚器官で自然や社会などの外界からの情報を受け止めること、
つまり、感じてそれに対する感情を持つこと、
それから論理的に推理すること、そして行動器官で外界に働きかけることです。

いま、私の机の上にはコーヒーカップが置いてあります。
哲学者は、机を背に後ろを向いたら、机の上のコーヒーカップはあり続けているのかと疑問を発します。
凡人なら、疑問に思うなら振り向いてコーヒーカップがあることを確認します。
ところが哲学者は、後ろを見ずに腕組みをして「解らない」と嘆くのです。
腕組みをして何をしているのでしょうか。論理的な推理でしょうか。
詳細は省略しますが、論理は、経験を超えることはできません。
したがって、人間にできることでコーヒーカップの疑問を確認するには、
振り向いて(行動器官で)コーヒーカップがあることを確認(感覚器官で)するしかありません。
そうして見てないときもコーヒーカップは存在していると信ずるしかないのです。

もう一つ例を上げましょう。
フランスという国があることはたいていの人は知っています。
けれども、私はフランスに行ったことがなく、その存在を疑えば疑えます。
しかし、私はフランスは存在すると信じています。それは色々のことを総合的に判断してのことです。
それではまだ地理を習っていない小学生はどうでしょうか。
先生から教えられ地図を見てフランスという国があることを知り、やはり信じます。
もう少し高学年になれば、インターネットなどで調べて、フランスの存在をこれも信じます。
自分が今知っているものの中で、自分が直接確認したことがらは、ごく僅かです。
ほとんどは親から教えられたり先生からおしえられたりインターネットで調べたりして、
間接的に知って信じているものです。
人間が今信ずることを止めたら、生活が成り立たなくなります。
それほど人間にとって信ずるということは大きな比重を占めています。

ところが、哲学者は疑うことばかりしていて、
人間にとって非常に重要な部分を占めている信ずることを忘れているのです。

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忘れることは良いことだ(フレーム問題)

私は記憶力が悪いことでは、ちょっとばかり自信があります。
何か買い物に出たとします。きっちり一つは買うものを忘れてきますし、
ひどいときは、買い物そのものを忘れて帰ってきます。
年のせいではありません。若いときからそうだったのです。

記憶力が悪いと、現代のような受験社会では、あまりよいことはなさそうですが、
この忘れるということは、非常に優れていることなのです。
人間は生まれてから毎日毎日どれほどのことを記憶していることでしょう。
これらすべてを忘れることなく記憶していたら、頭の中は混乱してしまいます。
古い記憶は古いように、大切な記憶は大切さに応じて、
記憶が鮮明であったり、曖昧であったりしているから、頭の中は混乱しないのです。
もう少し正確に言えば、記憶自体は鮮明でも曖昧でもなく保存されているのですが、
今必要なものだけが、その度合いに応じて意識に上るようになっているから、
つまり、必要のないものは忘れていられるから、人間の頭は混乱しないのです。

ところが、この記憶が忘れられないで困っている人?がいます。
その人というのはロボットです。正確には
ロボットに組み込まれたコンピューターということになりますが、
そのコンピューターは記憶を忘れることなど絶対にありません。
だから、何か判断をするにも、いちいち記憶している内容をすべて繰らなければなりません。
今のところロボットはおもちゃの段階に止まってり、記憶の内容も少なく
すべてを繰ったとしてもたいしたことはありませんが、将来ロボットが
人間と同じレベルになろうとするなら、膨大な記憶が必要になります。
その膨大な量の記憶を、その都度繰っていたら、大変無駄なことになり、
また、即座に反応ができなくなります。これがロボットにとって大きな問題なのです。
これは「フレーム問題」といって、哲学上大きな問題になっているのです。

私は、ロボットが忘れることができれば、フレーム問題は解決すると思っています。
どなたかロボットに、忘れられる回路を考えてあげてください。
また、人間の記憶(特に忘れること)について詳しい本をご存知の方教えてください。

プロフィール

極楽トンビ

Author:極楽トンビ
カテゴリーは哲学のつもりですが、過去の哲学の知識など持ち合わせていません。
普通の人の考えを大切にしたいのです。
ときどき、音楽でストレスを解消しています。

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